2026/5/20、日本経済新聞でとても興味深い記事を読んだ。
「ムーアの法則」超えたAI キオクシアが突きつける日本企業の未来
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD180EK0Y6A510C2000000/
キオクシアホールディングスの話題から始まる記事なのだが、本質的なテーマはAIの「進化の速度」にある。
AIの進歩を決定づけるのは3つの要素だという。
①学習データの量
②モデルの大きさ(パラメーター数)
③計算資源(データセンターの処理能力)
——これらをスケール(拡大)し続ければ、AIは際限なく進化し続ける。
これを「スケーリング則」と呼ぶそうだ。
📌 AIの処理コストは、サービスによって年間9分の1〜900分の1のペースで下がり続けているという試算もある(米研究団体エポックAI)。
半導体の「ムーアの法則」よりも、はるかに急激な変化だ。
2025年ごろからAIが一気に身近になってきたと感じている。
ChatGPTを使ってみたら思いのほか賢くて驚いた、という経験。
あの感覚は、まさにスケーリング則が現実に現れた瞬間だったのかもしれない。
さらに注目したいのが「推論時スケーリング」という考え方だ。
AIに一つの答えを出させて終わり、ではなく、複数の答えを出させて、最も良いものをじっくり選ばせる。
言わば、AIが"自分で考え直す"ようになってきたということだ。
これを聞いて、ふと思った。
人間は20年以上かけて教育を受け、社会に出る。
でもAIなら、同じ水準に達するまでの時間が数ヶ月に短縮されるかもしれない。
人手不足という深刻な社会課題を解決する希望にもなる一方で、SF映画で見てきた世界が現実になる、そんな不思議な感覚も正直ある。
良いことなのか、怖いことなのか——おそらくその両方だ。
大切なのは、この変化を「自分ごと」として受け止め、どう活かすかを考え続けることではないだろうか。