Thursday, May 14, 2026

AIに裁かれ、家族をレンタルする時代がくる? (20260514)

先日、北九州への出張の行き帰りの飛行機で、久々に機内映画を楽しんだ。

国内線では座席にディスプレイが付いている機体は少ないが、今回の羽田〜福岡便はANAのA350-900(通称"ダッシュ900")。3+3+3列の大型機で、2時間弱のフライトを存分に活用できた。

行きに観たのは、SF映画「マーシーAI裁判」。

帰りは「レンタルファミリー」。

偶然にも、どちらも"現代社会の闇"を映し出すような作品だった。


「マーシーAI裁判」



凶悪犯罪が増加し、厳格な治安統制のためにAIが司法を担うことになった近未来が舞台。
犯罪を取り締まる刑事が、ある日突然、妻殺しの容疑でマーシー裁判所に拘束される。

この裁判所ではAIが世界中のデータベースから証拠を収集し、AI裁判官が"有罪率"を算出。
それが規定値を下回らなければ有罪確定——しかもわずか90分で判決が下される。

AIが加速度的に普及し、あらゆる場面でAIに依存するようになった今の世の中。
「数年後には、この映画の世界が現実になるのでは」と、思わず背筋が寒くなった。



「レンタルファミリー」



こちらはコメディタッチだが、現代日本のある種の闇を静かに描いている作品だった。

その名のとおり、家族を"レンタル"するというビジネスが題材。
正直、最初は「そんなニーズがあるのか?」と半信半疑だったが、映画になるくらいだから、実際に存在するサービスなのだろう。
自分には到底信じられない感覚だが、世の中にはそれを必要としている人がいるのかもしれない。



2本を観終えて、ふと思った。

「マーシーAI裁判」はAIに支配される人間を、「レンタルファミリー」は他者に依存することで生きる人間を描いている。
共通するのは、自分という軸を持てていない人の脆さ。

AIが便利になり、人間関係が希薄になっていく時代だからこそ、「個」をしっかりと持つことの大切さを改めて感じた2時間のフライトだった。

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