2026年8月14日金曜日

気になる新聞記事:国内ITシステム11社、30年にAI主導の開発に転換 生産性は最大1.5倍

日本経済新聞電子版2026年8月14日版の記事

国内ITシステム11社、30年にAI主導の開発に転換 生産性は最大1.5倍

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0747M0X00C26A5000000/


ITシステムの国内各社が主要な開発工程の担い手を人から人工知能(AI)に切り替える。

30年までに設計とプログラミング、テストの主要な3工程について、人ではなくAIが実務を担うようにする

3工程はシステム開発全体の作業時間の3割前後で、AIを活用することで生産性は3〜5割高まるようである。

人の作業は、システムの開発に必要な機能を整理する要件定義、品質確認、現場導入の顧客対応に集中して付加価値を高めるようである。

将来は人の指示を極力抑え、要件定義の作成もAIが中心となる開発体制が広がる見込みとのこと。


日本経済新聞電子版より転載


そのような中で、日本のシステム業界の構造的な問題点も記載されている。

日本のシステム業界は顧客企業からシステム開発を受託した元請け企業が協力企業に委託し、さらにその企業が再委託をするといった多重下請けの構造が特徴である。

プログラミングなどの作業は中堅・中小企業が大手の下請けで実施してきた。

システム開発の主体が人からAIに置き換わって、中堅・中小企業が減れば将来のIT技術者の技術的なレベルダウンになるのではないかと感じる。

今でも、技術面では、大手は中堅・中小企業の技術者にかなりな部分を依存していると感じている。

大手は、上流のプロジェクトマネジメントだけ行う流れであるが、そもそも管理することが仕事でモノづくりを経験したことがないことで、大手に技術が存在していない問題点があるのは事実である。


今後、AI主導開発の流れの中で、如何に人のスキルをアップしていくかが課題になると考える。

中堅中小で技術力のある人材が、しばらくの間は大手の中核人材として採用されていく流れが出ると考える。

ただし、中堅中小のスキルのある人材は、得てして大手の堅苦しい文化を拒否する傾向があり、今まで通りの大手の採用基準の考え方では定着しないし、実力をフルに発揮できないと考える。

AIにより差別化が難しくなってきた中で、魅力のある人材のいる会社が顧客からの選定基準の一つになる時代になるように思う。

このあたりのマネージメントをうまく実施したところが抜け出すような気がする。