Friday, July 01, 2005

20050701 スピントリムについて思うこと

6月25日、26日に開催された「関東実業団ヨット選手権」に470級のクルーとして参戦しました。
スキッパーのF武選手は、高校時代からヨットをやっており、社会人になってからも輝かしい戦績を残した選手です。最近では、マイホームを千葉に持ち、江ノ島から遠ざかっておりましたが、今年は、シルバーチームとしてチームを結成して活動しております。

F武選手とは、会社のヨット部で20年近く一緒に活動をしていましたが、チームを組むのは今回が初めてでありました。
今回の実業団選手権は、南からの1mから2mのうねりの入る中、風は3mから8mまでのオールラウンドのコンディション下で開催されました。

うねりの中でのフリーの走らせ方で、非常に勉強になったことがあり、記述します。

うねりのある海面でのフリーの走らせ方で特徴的だったのは、
・デッドランでマークへの最短距離を攻めること
・その際のスピンのトリムは、メインセイルの影響を受けないようにガイを引き込み、上側でトリムする。
・上側でスピントリムすることにより、スロット効果を意識して走らせる
・波に合わせて、角度を落とせるところは、デッド以上に落とす。
です。
トリムについては、なかなか説明が難しいです。
この走らせ方は、2003年のJ24全日本選手権(佐島開催)で、私の師匠であるT叶先輩と一緒に出場したときと同じ走らせ方でありました。
T叶先輩に教えられたのは、アンヒールさせながら思いっきり落としていく走らせ方で、うねりに乗ったときにパンピングをバホバホ言わせる方法です。

これが、かなり速いです。
皆さん、是非、練習してみてください。

船のバランスとセイルのバランスが合致すると船に無理な抵抗がかからず、船が行きたい方向に細かく修正するのみになります。

やっぱり基本は、船も生き物のように扱うことですかね。
ティラーに伝わる微妙な感覚を大切にすること、その感覚がセイルトリムによってどう変わるかを感じることが上達への近道と感じました。